2019年の開発計画
2019年のSonicDICOM PACSの開発計画を簡単に記します。
なお、これはあくまで現時点での計画であり、随時変更される可能性があることをご了承ください。
第一四半期
クラウドPACSのローンチ
ウェブサイトで予告しているとおり、クラウドPACSのサービスを開始します。
第一四半期中に無料プランのみの、ベータ版の提供を開始します。
その後、1~2ヶ月以内に有料プランを加えた、正式なサービスの提供を開始する予定です。
検査の自動削除
ディスクの残り容量、検査日、検査数などを基準に自動的に検査を削除できます。
ユーザがクラウドPACSを検査の一時的な共有を目的として使用する場合、一定期間の経過後に検査が自動的に削除されることが期待されます。
自動的に検査が削除されることで、ユーザは少ないディスク容量で安価にサービスを利用することができます。
検査の閲覧制御
アカウントが閲覧できる検査を、条件を設定することにより制御できます。
例えば、このアカウントは検査装置がCTの検査のみを閲覧できる、といったことが可能になります。
今のところ、以下の条件を設定できるようにする予定です。
- 検査装置
- AEタイトル
- 施設名
- レポートの状態
検査の閲覧許可
アカウントに対して、特定の検査の閲覧を許可できます。
検査の閲覧は検査単位、もしくは患者単位で許可することができます。
また将来的にはアカウントを持たないゲストユーザに対しても、検査の閲覧を許可することが可能になります。
第二四半期以降
第二四半期以降は「クラウドPACSのサービス品質の向上」と「他製品との連携の強化」をメインテーマとします。
「クラウドPACSのサービス品質の向上」については、リリース後の反応や、いただいたフィードバックをもとに随時改善を行っていきます。
「他製品との連携の強化」については以下に挙げる機能を順次実装していきます。
- DICOM Query/Retrieve SCU
- DICOM Print(フィルム印刷)
- Paper Print(紙印刷)
- ディスクデュプリケータ(ディスクパブリッシャ)対応
- モダリティワークリスト(MWM)
DICOM Query/Retrieveを実装することで、他社のPACSなどのデータを取得して、当製品のWebベースのDICOMビューアで閲覧することが可能になります。
また取得したデータをディスクデュプリケータなどを使用してCD/DVDに書き込むことも可能になります。
DICOM Print(フィルム印刷)は北米やヨーロッパ、そして日本国内では、もはやほとんど需要がありません。
ですが南米やアジアにおいてはPACSの必須要件として求められることが多く、優先的に実装することにしました。
ディスクデュプリケータはまずはエプソンのPP-100IIをサポートします。
またPP-50IIもサポートするつもりです。
その他のメーカーのデュプリケータのサポートについては検討中です。
モダリティワークリスト(MWM)は、特にアジアやEU圏のディストリビュータから強く求められています。
以前からこの機能を実装することを、彼らに約束していたため優先的に実装します。
その他の機能
上に記した以外にも、非常に多数のリクエストをいただいています。
その中でも以下に挙げる機能の実装に優先的に取り組んでいく予定です。
- マルチモニタ対応
- 検査へのコメントの追加
- レポートのキー画像
- レポートへの施設情報やロゴの表示
- 統計(月毎および検査装置毎の撮影枚数や容量)
また要望の多いDICOMファイルの圧縮についても、第二四半期以降に取り組み始める予定です。
開発計画はいただいたご意見やご要望をもとに、順次見直してまいります。
ご要望やご不明な点がおありの場合はお気軽にお問い合わせください。
教育機関や研究機関などを対象に医療用画像管理システム 『SonicDICOM PACS』アカデミックライセンス無償提供開始
~ ジウン、医療の発展や医療人材の育成貢献を目指す ~
株式会社ジウン(所在地: 福岡県福岡市、代表取締役: 神田 文隆)は、2019年2月20日、医療用画像管理システム『SonicDICOM PACS』のアカデミックライセンスの無償提供を開始することを発表しました。
対象となるのは、日本国内の教育機関・研究機関およびそこに所属する学生・教職員・研究者の方々です。アカデミックライセンスの無償提供に関する、より詳細な情報は製品Webサイトにて公開されています。
製品Webサイト: https://ja.sonicdicom.com/academic/
無償提供の背景
当製品は2013年に株式会社ジウンが開発し、海外向けの製品として提供を開始しました。これまでに累計で4万回以上ダウンロードされ、世界200カ国以上の医療機関および教育・研究機関で利用されています。
当社は当製品の提供開始当初より、国内外から教育や研究目的で利用したいというお声を多数頂いてきました。その中で国内の教育や研究の現場において、必ずしも十分な予算が確保されていない現状を目にする機会が度々ありました。このような状況を鑑み、以前から教育および研究目的でのご利用の場合に限り、個別に無償でのライセンス提供を行ってきました。実際にご利用中の方々からは次のような喜びのお声が寄せられています。
- 「当製品のように導入の手間や苦労がほとんどなく簡便に使えるPACS製品は画期的です」
- 「オープンソースのシステムを使用してPACSを構築する苦労を味わった者には、この簡便さが非常に親身に感じます」
- 「これまでシステムの構築や管理に割いてきた時間が不要になり、研究活動に専念できるようになりました」
上記のような声をうけ、より一層医療の発展や医療人材の育成に貢献していくことを目的として、この度日本国内でのアカデミックライセンスの無償提供を開始することといたしました。
これから一人でも多くの方に当製品をご利用いただき、本来の目的である教育や研究に専念していただける環境づくりの一助となれることを心から願っています。
『SonicDICOM PACS』とは
CTやMRIなどの検査装置で発生した画像を受信・管理する「DICOM*1サーバー」と、それらの画像を閲覧する「DICOMビューア」の2つの機能を合わせ持ったソフトウェア(PACS*2)です。
『SonicDICOM PACS』の特長
- お客様ご自身で簡単に導入できる
専門的な知識は一切不要です。インストーラを実行するだけでPACSの構築を完了できるように設計されています。また検査装置や他社製のDICOMビューアとの接続も非常に簡単に行えます。 - 現在お使いのデバイスで画像を閲覧できる
ビューアはWebブラウザ(Google Chromeなど)上で動作します。PCやタブレットからURLにアクセスするだけで、教室や研究室内のどこからでも検査画像を閲覧できます。 - メールで無料のサポートを受けられる
基本的な操作方法から、ファイルが開けない・検査装置と繋がらないなどのトラブルまで、メールにて無料でサポートいたします。お気軽にお問い合わせください。また導入の手順や使い方に関するドキュメントもご用意しております。 https://docs.sonicdicom.com/ja/
アカデミックライセンス無償提供の概要
下記要綱を満たした場合に、医療用画像管理システム『SonicDICOM PACS』を無償で提供いたします。
【対象者】
- 大学(短期大学、大学院、放送大学を含む)、高等専門学校、専修学校
- 教員の研修を目的に国または地方自治体が設置した教育センターおよび教育研究所
- 公共職業能力開発施設および職業訓練法人
- 国および地方自治体が設立した大学校
- 大学共同利用機関
のいずれかの学生・教職員・研究者・組織
【利用条件】
在籍を示す情報(学生証や身分証明書)をご提示下さい
【ご利用までの流れ】
- 以下のサイトにアクセスします https://ja.sonicdicom.com/academic/
- 申請フォームに必要事項をご記入の上、送信ください
- 当社にて申請フォームの内容を確認し、ご連絡します
- 当社にてライセンスを発行後、ご利用を開始いただけます
【有効期間】
1年間(1年ごとに更新手続きが必要となります)
【注意事項】
- 本製品の転売 、譲渡、貸与はできません。
- 一定の範囲を超える使用にあたっては無償での提供ができない場合があります。
今後の展開
- クラウドPACSサービスの提供開始
- AI画像解析機能の搭載
株式会社ジウンについて
2000年の設立以来、医療に関わるシステムを中心に開発を行っています。医療画像の遠隔外部保存サービス(Data Service Provider®)をはじめ、独自性の高いサービスをいち早く提供し、ユーザー様から高い評価をいただいております。現在は九州大学と共同研究を実施しており、医療現場の課題解決、国内の医療産業技術向上を目的とした研究開発に取り組んでいます。
【会社概要】
社名: 株式会社ジウン
設立: 2000年7月
資本金: 1,000万円
代表者: 代表取締役 神田 文隆
所在地: 福岡県福岡市東区多の津1丁目14番1号 FRCビル9F
URL: https://www.jiun.co.jp/ [コーポレートサイト]
: https://ja.sonicdicom.com/ [製品Webサイト]
: https://ja.sonicdicom.com/academic/ [アカデミックライセンス概要]
ユーザマニュアル公開のお知らせ
SonicDICOM PACSのユーザマニュアルを公開しました。
ユーザマニュアルではSonicDICOM PACSの基本的な使い方を説明しています。
https://docs.sonicdicom.com/ja/user-manual/
現時点で公開しているコンテンツは以下の通りです。
リスト
ビューア
レポート
ユーザ設定および管理者設定に関するコンテンツは後日追加いたします。
また、より内容を理解しやすくするためスクリーンショットを随時追加していきます。
コンテンツを追加した際はTwitterおよびFacebookでお知らせします。
SonicDICOM PACSの使い方や導入方法などについてご不明な点がある場合は、以下のお問い合わせフォームよりお気軽にお問い合わせください。
バージョン3.2.2リリースのお知らせ
修正:
- 暗号方式を利用したログインが正常に動作しない不具合を修正しました。
- Web接続数が正常にカウントされないことがある不具合を修正しました。
- 保存先のディレクトリへのアクセス権限がない場合に、データベースのDaily Backupが失敗する不具合を修正しました。
- アカウントの編集時に、Referring Physician's Nameを空にできない不具合を修正しました。
バージョン3.2.0リリースのお知らせ
新機能
- リストページでJPEG/PNG/BMP/PDFファイルをDICOMファイルに変換して、インポートすることが可能になりました。
- リストページでJPEG/PNG/BMP/PDFファイルをDICOMファイルに変換して、既存の検査にシリーズとして追加することが可能になりました(機能の名前は「追加」です)。
- リストページでDICOMファイルのインポート時に情報(患者ID、患者名、受付番号、AEタイトル)の編集が可能になりました。
- レポートページでPDFファイルのエクスポートが可能になりました。
- PACS Managerで、データベースファイルの自動バックアップの設定が可能になりました。
- Microsoft SQL ServerにおいてSQL Server認証が利用可能になりました。
改善
- リストページでAE TitleとPerforming Physician Nameが利用可能になりました。
- リストページで編集・削除・インポート・エクスポート・送信機能の実行時に進捗率を表示するようにしました。
- ビューアページでツールバーの表示・非表示を切り替えられるようになりました(Alt + t)。
- ビューアページでフルスクリーンモードが利用可能になりました(Alt + f)。
- ビューアページのキーボードショートカットに様々な項目の表示・非表示の切り替えを追加しました。
- ビューアページのキーボードショートカットのPgUpとPgDnの動作を変更しました。
- レポートページをURL経由で開く際に、受付番号が利用可能になりました。
修正
- 暗号方式を利用したログインが正常に動作しない不具合を修正しました。
- リストページで編集した情報が文字化けすることがある不具合を修正しました。
- リストページでシリーズの検査装置を編集できない不具合を修正しました。
- リストページでPatientAgeによるソートが正常に動作しない不具合を修正しました(全ての検査をインポートし直す必要があります)。
- ダッシュボードページでパイチャートが正常に描画されない不具合を修正しました。
- Window/Levelプリセットの編集が正常に行えない不具合を修正しました。
- Google Chromeの仕様変更により、キーボードショートカットの割り当てを一部変更しました。
- その他、複数の軽微な問題を修正しました。
その他
- マルチモニタのサポートとレポートのキー画像は延期されました。